特定非営利活動法人
鹿児島砂防ボランティア協会
理事長 田ノ上 逸郎
近年、地球温暖化による気候変動や地殻変動などにより、我が国では台風や豪雨、地震等による災害が各地で発生しています。特に全国的なボランティア活動の契機となった平成7年阪神・淡路大地震、巨大津波を伴った未曽有の平成23年東日本大地震、九州全体を大きくゆるがした平成28年熊本地震、死者237名にも及んだ平成30年西日本豪雨、令和3年静岡県熱海市の盛土部からの大規模土石流など、これらの災害により多くの人命が失われました。
鹿児島地域では、平成5年8月に鹿児島市を中心とした集中豪雨では甲突川の氾濫など史上まれにみる土砂災害が発生し、尊い105名の方々の命が失われました。
その後も、出水市針原、奄美竜郷町、垂水市二川、姶良市・霧島市などで土砂災害により人命を奪われるなど災害が後を絶ちません。
また、平成9年3月には県北西部地震(M6.3)が、さらに同年5月には第2県北西部地震が発生し、北薩地域ではライフラインに多大な被害をもたらしました。
この地震発生を契機に県土木部OBによる鹿児島砂防ボランティア協会が設立され、地震発生地区の防災点検が実施されました。設立以来、当協会は梅雨、台風時期前に急傾斜地崩壊危険箇所や土石流危険渓流の防災点検、豪雨後の渓流緊急調査、危険箇所周辺の皆様の意識調査や啓発活動、斜面判定士認定のための土砂災害防止講習会や土砂災害警戒区域等指定に関する住民説明会、桜島国際火山砂防センター展示施設運営業務(土日祝日)への支援活動を行っています。
鹿児島砂防ボランティア協会は、平成17年3月31日に特定非営利法人として鹿児島県知事から認証を受け、また、平成23年1月には「大規模土砂災害時における技術支援に関する協定」を鹿児島県と締結し、大規模災害時には技術的助言を行うなど、行政機関との連携を図っています。
今後ともボランティア活動を通して地域の方々の信頼と協力を戴きながら、安全なまちづくりの普及啓発活動や土砂災害に関する情報収集及びその提供、土砂災害による被災者に対する支援活動等を行い安全で安心して暮らせるまちづくりの推進に努めてまいります。
平成9年3月29日 第1回砂防ボランティア活動出発式(県庁正面玄関前)


